「清宮幸太郎」はハムよりウニ 肉体作りの“原点”

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“スペシャル宮丼”

「リトルリーグ世界一になった2012年、お祝い旅行で韓国へ行ったのですが、他の子たちが焼肉ばっかり食べていたのに、中学1年生で食べ盛りの筈の清宮は魚を所望していたんです」

 と振り返るのは、先の東京北砂リトルリーグで顧問を務める清水久幸氏である。

「肉が嫌いなのかと彼に尋ねたら、『身体を作るためです』なんて答えるから、しっかりした子だなと思いましたよ。実際、リトル時代は骨を丈夫にするようにと、持参していた弁当のご飯には必ずシラスがかかっていましたね。食べ物の好き嫌いはない子でしたが、小学校高学年の頃から、肉を食べる量を減らして、バランスよく魚も摂るように心がけていたようです」

 実父であるラグビー・ヤマハ発動機監督の克幸氏(50)の助言を、忠実に守っていたというのだ。

 先の大嶋氏が話を継ぐ。

「リトルリーグでチームメイトだった子の親御さんが、九段下で『酒肴亭 宮』というお店をやっていましてね。打ち上げは毎回そこをお借りしてやっていたのですが、メニューに“スペシャル宮丼”という海鮮丼があるんです。幸太郎はそれにはまって、小学生の頃からいつも頼んでいた。それで海鮮が好きになったんですよ」

 いつも大盛りで頼んでいたという丼の中身は、旬の具材が並んで1850円。少々値は張るけれど、契約金と年俸合わせ1億円強を手にする清宮からすればお安い御用だ。名実共に球団の顔となれば、親会社のCMに引っ張りだこの先輩・大谷翔平に倣い、ハムを頬張る姿を披露しないといけないけどネ。

週刊新潮 2017年12月7日号掲載

ワイド特集「『怖い話』展」より

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