北朝鮮「『火星15』発射成功」声明から読み解く「金正恩クーデター」の可能性

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クーデターを中国が支持!?

 ICBMの発射が成功したと大喜びの金正恩を冷笑するかのように、軍部が「完結段階に到達した」との文言を滑り込ませたのは、我々が想像するよりも重大な“反抗”だということが分かってくる。

 そして気になるのは、もし不満が爆発したらどうなるかということだ。

「爆発、つまり北朝鮮軍によるクーデターの可能性は高まっていると考えています。軍が単独で金正恩とその一族を粛清する場合と、中国が半ば公然と軍を支援する場合の2つが考えられます。どちらのパターンでも、誕生した新政権は中国の傀儡政権に近いものになるでしょう」

 アメリカが北朝鮮に対する軍事行動を決断すると予測する専門家も増えている。一方の中国は北朝鮮という“緩衝地帯”は死守したい。米韓が北朝鮮を打倒し、半島を統一するのは最悪のシナリオだ。「トランプに北朝鮮を潰されるぐらいなら、こっちが先に抹殺してやる」と習近平・中国国家主席が判断しても、全く不思議はないというわけだ。

週刊新潮WEB取材班

2017年12月7日掲載

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