グレート義太夫、「糖尿病」から“逃病”で人工透析に 著名人が明かす克服法

ライフ

  • ブックマーク

Advertisement

“逃病”の結果は…

 奇妙に思いながらもそのまま放置して過ごしていたある日、自宅のテレビで観ていた映画の字幕が見えなくなる。その上、立ちあがろうとして倒れてしまい、同居人が呼んだ救急車で病院へ。その日は土曜日だったため点滴だけで帰宅し、月曜日に改めて病院へ行って血液検査をしたところ、

「看護婦が“すぐに入院して下さい”と。空腹時血糖値が600mg/dlもあって、結局、2週間入院しました。最初は看護婦さんが打ってくれていたインスリン注射も、1週間もすると自分で打って下さいと言われ、注射を自分で打つなんてちょっとカッコいいななんて思って、いつまで打てばいいんですかって聞いたら、“一生”と言われてガーンと衝撃を受けました」

 そう語るグレート義太夫はしかし、正面から病と向き合わなかった。

「糖尿病になる前、仕事で中ジョッキ1杯のガムシロップを飲まされて頭がキーンとなったことがある。俺の糖尿はもしかしたらそのせいかもしれない。労災おりるんじゃないかな」

 と、“ネタ”にするだけではなく、

「糖尿病になってからも皆を笑わせようとしてげんこつ角煮ラーメンとか食べてましたね」

 糖尿病には自覚症状がない。それこそがこの病の怖さだと、彼は後になってから気付いたという。

「糖尿病患者がよく自己判断で通院しなくなるのは、痛みや辛さがないことが多いからでしょう。私もその1人で、薬が無くなっても病院に行かず、3カ月後くらいに行って怒られる。それを2、3回繰り返して、“ウチの病院では診られません”とさじを投げられてしまいました」

次ページ:「夏目透析」に改名?

前へ 1 2 3 次へ

[2/3ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。