グレート義太夫、「糖尿病」から“逃病”で人工透析に 著名人が明かす克服法

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「糖尿病」1000万人時代! 著名人が明かす「私はこうして国民病を克服した」(2)

 有病者が1000万人を突破し、いまや糖尿病は「国民病」となった。2009年末に糖尿病の診断を受けた経済アナリストの森永卓郎氏(60)は、「僕の場合、どの医者も共通して言うのは、まだ膵臓の機能が生きていたから何とかなったということ」と、自身の体験を振り返る。羅患から改善可能か否かの“線引き”に大きく関わる要素は膵臓のダメージ、そして重い合併症の有無だ。

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 合併症により腎障害が進むと、人工透析を行わなければならなくなる。こうなれば、元の状態に“戻る”ことはおろか、生活の激変を余儀なくされる。たけし軍団の一員でお笑いタレントのグレート義太夫(58)はそんな領域に足を踏み入れた1人だが、彼の話を紹介する前に、糖尿病とセットで語られることの多いEDに触れておく。

「EDも、糖尿病による神経症の1つです。ただ、東邦医大リプロダクションセンターの発表によれば、本当に糖尿病が原因なのは5%で、残り95%は、糖尿病になったことによる心因性のものだというデータもあります」(神保町代謝クリニックの益子茂院長)

 その点、グレート義太夫に聞くと、

「私は糖尿病のせいでEDになって、その上、尿も出なくなったんだけど、ダンカンさんは“何で付いてるの? とっちゃえばいいのに”とか平気な顔して言うんだからひどいよね」

 芸人らしく自虐的にそう語るのだが、そんな彼の体験談は闘病というよりは“逃病”の記録である。

「1994年に私の父が食道静脈瘤破裂で亡くなったのですが、元々父は糖尿病で、食道静脈瘤破裂も糖尿病の人に多いそうです。その1年後に今度は私が糖尿病になった。確か夏頃、すごく疲れやすくて喉も乾くな、トイレも近いなと思っていた時期があった。そんな時、“デブリンピック”という番組に松村邦洋さんらと一緒に出演して体重を計ったら、100キロくらいあるはずなのに90キロくらいに減っていたのです」

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