「山尾志桜里」がのたまう「女性・女系天皇」実現への違和感

政治週刊新潮 2017年11月16日号掲載

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 公のために政策を実現するのが「政治家」なら、立場を利用し私利私欲に走る輩は「政治屋」と呼ばれる。自らの欲望を満たすため、W不倫に走った山尾志桜里(しおり)衆院議員(43)には、汚名返上とばかりに成し遂げたい政策があった。けれど、その中身には違和感が……。

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 立憲民主党入りが確実視されていた山尾氏だったが、結局は入党せず無所属のまま新会派「立憲民主党・市民クラブ」へ。そんな彼女が目下、ライフワークにしたい仕事があるという。

 地元後援会関係者の話。

「選挙でも『天皇制の維持』を有権者に訴えていましてね。注目されないと嘆いていましたが、当選後も力を入れたいと息巻いています」

 実際、彼女の公式サイトではこう綴られている。

〈私は、これまで認められていなかった天皇の生前退位を可能にする法律案をつくり、先の国会では与党も含めた超党派で成立させることができたのです〉

〈天皇制を維持するためにも、皇室女性の人権をできる限り尊重する観点からも、女性宮家そして女系・女性天皇を認める議論を、引き続きリードしていきます〉

 なぜここまで「天皇制」に興味を持つのかといえば、

「彼女は民進党時代、党皇位検討委員会のメンバーでね。生前退位の特例法に『女性宮家』を明文化させようと熱心でした」(同)

 けれど、その主張に違和感を覚えるのは、彼女が成立させたと胸を張る法案の有識者会議で意見を述べた人々だ。憲法学者で国士舘大学特任教授・百地章氏が言う。

「皇位とは、職業選択、居住地移転から信教などあらゆる自由を日本国憲法の下で制限されており、その前提の上で就いていただくもの。ですから、人権を尊重しようと言い出したら天皇制そのものが成立しません。天皇制と人権を並べる時点で、山尾さんがこの問題を理解していないことが分かります」

 付言すれば、山尾氏は、東大法学部を経て司法試験に合格後、検事になった「法律のプロ」の筈である。

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