大物議員も排除した「小池」「前原」コンビ 騙された方がバカなのか

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「小池百合子」「前原誠司」に身内からの罵詈雑言(3)

 安倍総理に対してはお友だち批判をしておきながら、自らのお友だちには温情をかける矛盾を露呈した小池百合子氏(65)には、目下、「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」を地で行く罵詈雑言が投げつけられていて、オフレコになるとこんな過激なものもある。

「選挙後の両院議員懇談会で初めて小池さんに会った。香水の匂いがとにかくきつくてヤだった」(元民進党で現希望の党代議士)

 同党のチャーターメンバー(設立メンバー)でさえ、今になってこう愚痴る。

「小池さんは、iPadをイジりながら話す。人を食った態度で、どうにもこうにも鼻につく」

水責め

 この「香水つき袈裟」を羽織った小池氏と、万死に値する前原誠司氏(55)のコンビによって排除されたのは、(1)で紹介した福山哲郎氏(55)をはじめとする立憲民主党の面々だけではない。無所属での選挙を強いられた「大物議員」たちもそうである。

 例えば、江田憲司元民進党代表代行(61)は、選挙中、両者をこう猛攻撃していた。

「前原さんは小池さんに騙されちゃった。政界では、騙す方も悪いけど騙される方はもっと悪いと言われる。排除の論理、選別で、私の仲間がどんどん路頭に迷いました」

 そして、自らを泥臭いどじょうと称する野田佳彦前総理(60)。選挙直後、テレビ番組で、

「新党は爽やかさや痛快さが必要だが、今回はドロドロとしたものが滲み出てしまった」

 と語っていたが、無所属での苦しい選挙に臨んだ彼の本心は、現在、地元・千葉県で配っているビラに、それこそ滲み出ている。選挙翌日の10月23日付のビラにはこう記されていた。

〈崖っぷちの背水の陣となりました。いや、それ以上の緊張感をもった水中の陣の覚悟でした。水中からもがきながら浮かび上がり、岩肌に爪を立て、血を流してでもはい上がる気持ちでした。/実際、水責めのように雨天が続き、まさに水中の陣となりました〉

〈水責めのような雨天〉が、天候だけを指しているのでないことは論を俟(ま)つまい。そして、水責めを仕掛けてきたのが、小池氏と前原氏のコンビだったことも言うまでもない。

 こうして数多の憎しみを生み出した小池、前原の「両戦犯」。今後、いくら騙そうとしても二度と「小池にはまる」人はいないだろうし、そんな彼女に易々(やすやす)と騙された「坊ちゃん前原」に、「一緒に遊びましょう」と声をかける人も、もう出てこないだろう。

 11月1日から特別国会が始まったが、両戦犯からはすでに「民心」が離れ、そこからは何の「希望」の光も差してこない。

 どんぐりころころ、野党もころころ――。

 ***

週刊新潮 2017年11月9日神帰月増大号掲載

特集「騙した方が悪いのか! 騙された方がバカなのか!? 『小池百合子』『前原誠司』に身内からの罵詈雑言」より

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