中川郁子、亡夫の遺影をダシにしても落選 “土下座封印”響く

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“伝家の宝刀”

 実際、あの一件で自公支持者、とりわけ女性票の離反は大きかったという。

 別の支援者によれば、

「選挙戦後半の17日、創価学会の婦人部を集めた会合で、郁子さんは後援会幹部に“土下座して応援を頼んで来い”と言われていた。ところが事前にその話が婦人部に伝わってね。主催者から“皆が動揺するから止めて”とクギを刺され、禊の場なのに土下座は封印。結局、謝罪の言葉をきちんと口にすることもしなかったそうです」

 そもそも土下座なんて時代錯誤も甚だしいが、それは中川氏にとって“伝家の宝刀”だったのである。

「昭一さんの弔いで戦った前々回の選挙で、彼女は演説中に突然、雪の地面に頭をこすり付け有権者を驚かせました。その覚悟が人々を動かし初当選できた成功体験が選対にはあったんです。この時以上に必死になって今回はやるべきなのに、土下座もせず謝りもしない。むしろ、“いつもより街頭の感触がいい”なんて言う有様で、まるで危機感がなかったんですよ」(同)

 戦い済んで掲げられたままの遺影の夫は、いったい何を思っているのか――。

週刊新潮 2017年11月2日号掲載

特集「怨念と策謀が渦巻いた 女たちの『関ヶ原』」より

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