政界の親・細川護煕も「小池百合子」に失望 「倒幕」が応仁の乱に…

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 いつでも味方でいてくれるのが親のありがたみである。だが、小池氏の「政界の親」とでも言うべき存在の細川護熙(もりひろ)元総理(79)は彼女を突き放しつつある。

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 今からおよそ四半世紀前、我が国は日本新党ブームに沸いていた。その頃から、

「細川さんと小池さんは師弟関係を保ち、今でも小池さんは、何か事を起こす前には細川さんに直接会って相談している。都知事選出馬から希望の党へという流れも、細川さんは把握していました」(政治部デスク)

 したがって、希望の党発足前の今年7月、細川氏はこんな思わせぶりなことを述べていた。

〈いずれ倒幕の動きがあるかもしれない〉

〈小池さんは重要なプレーヤーとしての役割を果たすだろうし、期待もしています〉(同月12日付毎日新聞夕刊)

 そしてその通り、小池氏は「安倍倒幕」へと動き出したのである。ところが、いざ総選挙が近づいて希望の党のアラが浮き彫りとなり、党勢に翳(かげ)りが見え始めると、細川氏は一転、

〈ぐちゃぐちゃになってきたなあ。応仁の乱がまさにそうで、なぜ戦乱が起こったのかもよくわからないし、誰が勝ったのかもよくわからない〉

〈倒幕が始まるのかなと思っていたんだけど、うーん、どうも……〉(10月4日付毎日新聞夕刊)

 と、明らかにトーンダウンしたのだった。

「細川さんは、松下政経塾時代から目を掛け、日本新党のメンバーでもあった野田さん(佳彦・元総理)をとても可愛がっている。その野田さんを排除したことに、細川さんは失望したんですよ」(日本新党関係者)

 細川氏に真意を訊(き)くと、

「熱が冷めた。それだけです」

 殿ご乱心、いや遅まきながら小池劇場の本質に気付いたのだから、殿ご明察か。

週刊新潮 2017年10月19日号掲載

特集「傾国の『小池百合子』」より

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