宮本慎也のコーチ就任に“まさか”の声 ヤクルトの事情

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 素人目には当然に見えるが、業界的にはビックリ仰天だったそうである。

 セ・リーグ最下位のヤクルトの新体制が決まり、小川淳司シニアディレクター(60)が監督に復帰し、宮本慎也氏(46)がヘッドコーチに就任することになった。

“業界仰天”は後者の人事だという。

「宮本さんが再びヤクルトのユニホームに袖を通すとは思いもよりませんでした」

 とスポーツ紙デスクが語る。侍ジャパン主将、2000安打、そして何よりスワローズ一筋の宮本氏がコーチになることは至って自然に思えるのだが、

「自分に厳しく他人にも厳しい宮本は、“直言居士”でもある。後輩たちを厳しい言葉で叱咤する反面、選手を代表してフロントにもいろいろと注文をつけていたので、球団側も手を焼いていました。その上、引退後に日刊スポーツの評論家になると、球団の姿勢から監督の采配、選手のプレーに至るまで、歯に衣着せずケチョンケチョンに批判しまくった。あれでは、球団も宮本と関わりを持ちたくなかったはずですよ」

 それが、まさかのコーチ就任というわけ。

「もはや、“宮本”という劇薬を使わざるを得ないほど悲惨な状況だということ。ただ、いきなり監督だと、単に泥をかぶって短命で終わる可能性が高い。指導経験を積んでもらうためにも、ワンクッション置いたというわけです。再建が進めば、早ければ1年後にも監督に昇格するかもしれません」

 早くも現場の雰囲気は変わりつつあるらしく、

「小川監督はあくまでお飾りですから、選手たちは宮本ヘッドに戦々恐々。良くも悪くも家庭的で温かみのある球団カラーが一変しました。髭を蓄えていた選手は髭を剃り、茶髪の選手は黒髪に染め直しています」

 “宮本スワローズ”始動。

週刊新潮 2017年10月19日号掲載

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