小池百合子、タニマチは「闇の高利貸し」の金銭的しがらみ

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 小池代表は党の旗印に「しがらみからの脱却」を掲げている。おおいに結構だが、他人のことを言う前に、一度ご自分の周りに目を向けてもらいたいもの。未だ切れない「闇の高利貸し」との、ブラックな「しがらみ」に……。

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 10月8日に行われた党首討論会では、「情報公開を徹底すべし」と連発していた小池代表だが、よくそんなことが言えたものだ。

 本誌(「週刊新潮」)が昨年末に報じた、闇の高利貸しからの“疑惑の献金”については、頬かむりをしたままなのである。

 内容を簡単に振り返ると、小池氏は2012年、池袋で闇金融を営む男性と知り合った。闇金業者は、もともと石破茂・元地方創生相の友人で、この際、小池氏に、その年の自民党総裁選で石破氏を支援することを要請し、承諾を得る。そこで、「長い付き合いになりますし、パーティー券は何枚でもお引き受けします」との約束をした。

 実際、律儀に闇金業者は、2012年と13年、小池氏主催の政治資金パーティー券を200万円ずつ購入。しかし彼女は、そのことを関連政治団体の収支報告書に記載しなかった。そもそも法で定められた1回のパーティー券売買の上限は150万円だから、これを優にオーバーしているのである。

 つまり、小池氏は怪しいタニマチと矩(のり)をこえた繋がりを結んだ。そしてその事実を世間に隠した。しかし、

「不記載と上限オーバーの両方で、小池氏サイドは、政治資金規正法違反に問われる可能性があります」(神戸学院大の上脇博之教授)

 加えてこの疑惑には後日談もある。昨夏のリオ五輪閉会式で、都知事は次期開催都市トップとして和服でオリンピックフラッグを受け取ったが、この着物を贈り、着付けをしたのが、闇金業者の愛人。つまり“闇との繋がり”は現在進行形だったワケである。

「これにも説明責任が生じます」(上脇教授)

 その小池氏、最近は担当記者に「あの記事どうなっているの! 訂正を出すの!」と頻繁にクレームを付けるのだとか。その伝で言えば、掲載後、抗議のひとつもしないこの件については、黙りこくって風化を待つという“戦略”なのだろう。

「ブラックボックス」とは、まさに小池氏自身のことである。

週刊新潮 2017年10月19日号掲載

特集「傾国の『小池百合子』」より

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