東大に名をなさしめた「法大野球部」にエモやんが喝!

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 東京六大学野球秋季リーグで15年ぶりの勝ち点1、エース宮台康平が引っ張る東大野球部の快挙はスポーツ紙にトップで報じられた。だが一方で東大相手に89年ぶりに2連敗となった法政大学はというと、第5週終了時点でこちらも勝ち点1。

「全く情けないの一言です。昔は東大に負けたなんてことになれば、そりゃ大変でしたよ。選手から応援団まで全員走らされ、監督にぶん殴られたりと“地獄”が待っていました。それを2敗して、勝ち点まで取られてしまったんですから」

 そう母校の体たらくを嘆くのは、法大野球部OBで野球評論家の江本孟紀氏だ。

 そもそも90年余の歴史を持つ六大学野球において、優勝回数で見れば、45回の早稲田に続き、法政は44回を誇る。プロ野球に入ったOBを見ても、古くは鶴岡一人をはじめ、田淵幸一、山本浩二、江川卓、稲葉篤紀等々、枚挙に遑(いとま)がない。

「でも最近では、法政は低迷が続いているといっていいでしょう。リーグ戦の優勝も5年前に遡る。ここ数年は東大の一つ上の5位が多い。ドラフトでプロに入る選手も少ない印象があります。ただ個々の部員が皆、スポーツ推薦で入ってくる超一流の高校球児であることは間違いありません」

 とは、さるスポーツ紙記者。

 確かに、東大に2敗目を喫した8日のスタメン9人中6人が甲子園出場経験者。控えを含めU-18代表も並ぶ。対して東大に甲子園組など、もちろんなし。

 そんな不甲斐ない後輩たちを、江本氏が一喝する。

「やわな練習ばかりしているからですよ。怪我をしないようにブルペンでの投球数を減らしたり、ウエイトトレーニングなんてやってないで、ボールを握って練習しないと。一にも二にも練習あるのみ。もっとプライドを持って欲しいね」

 ヘタをすれば昭和22年春以来の最下位の恐れもある。

週刊新潮 2017年10月19日号掲載

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