さんまサンとも共演「桐生祥秀」9秒98特需

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 のっけから番宣で恐縮だが、明石家さんまが進行するフジ系トーク特番「さんまのまんま 秋のさんまもゲストも脂がノッてますSP」(10月9日放送)に、桐生祥秀(21)が出演する。先頃、陸上短距離100メートルで9秒98をマークし、“日本人初の9秒台”を達成したあの“旬の人”である。

「滋賀県出身の桐生は、自身もおしゃべり好きの関西人ですからね」

 とスポーツ紙陸上担当記者が明かす。

「かねてからさんまの大ファンで、銀メダルを獲得したリオ五輪リレーのレース前も、さんまの番組を観てリラックスできたとのこと。“いつか会いたい”と思っていたそうです」

“9秒台特需”で各方面からひっぱりだこの桐生は現在、東洋大の4年生。記者たちは、卒業後の進路を懸命に取材しているが、

「いわゆる実業団には所属せず、陸上部がない有名企業と所属契約を結ぶ見込み。なので、陸上界から情報が漏れ伝わってこず、取材は難航しています」

 というのも、

「大学入学当初、彼はコーチとウマが合わず、伸び悩みました。その轍を踏まぬよう、卒業後も今のコーチに引き続き指導してもらうことにしたのです。つまり、企業に籍を置きながら、練習は自前で自由にできるという環境ですね。実は、ライバルの山縣亮太(25)もこのパターンで、セイコーホールディングスに所属しながら、母校の慶応大で練習を続けています」

 さて、その山縣だが、10月7日に、愛媛国体でおそらく今季最後の100メートルを走る。なお桐生は、100メートルには出ず、滋賀代表のリレーにのみ出場する。

「山縣の狙いは、桐生の記録を塗り替え、“日本最速”の称号を得ること。実現すれば、桐生が独占している“特需”の分け前にありつけます」

 トラック内外の2人のバトルに注目である。

週刊新潮 2017年10月12日神無月増大号掲載

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