毛利衛館長の「日本科学未来館」が占う’17ノーベル賞
今年も日本に歓喜の声が上がるのか。ノーベル賞の季節である。
昨年の医学・生理学賞の大隅良典さんを始め、過去3年で6人もの日本人受賞者が誕生している。今年も、となれば初の4年連続の受賞ということになり、期待は高まる。
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すでに各媒体で受賞予想が行われている中、毛利衛さんが館長を務める国立の科学博物館・日本科学未来館でも、修士以上の学位をもった同館の科学コミュニケーターが、今年の予想をブログで紹介しているのだ。
広報担当で科学コミュニケーターの山内俊幸さんによれば、
「ノーベル賞をとるべき偉大な研究を多くの人に知ってもらいたいという思いから、2011年にこのブログを始めました。昨年の大隅さんは一昨年に受賞を予想しており、的中している例もあるんですよ」
では今年はどうか。
同じく科学コミュニケーターの雨宮崇さんが言う。
「物理学賞は東京大学大学院の香取秀俊教授(53)を推しています。香取さんは光格子時計という人類史上最も正確な時計を作り出しました」
この時計は光で作った格子に100万個のストロンチウム原子を入れ、その振動を計測して時間を測る。
「300億年に1秒しかずれないという精度の高さ。時計のみならず、鉱物など地下資源を発見できるセンサーになると期待されています。地下に重い物質があると重力が変化し、他の場所に比べほんのわずかですが、時間の流れ方が変わります。それを計測することで、掘らなくても地下資源を見つけられるというわけです」
他の賞についても、
「化学賞は分子の動画撮影に世界で初めて成功した東京大学の中村栄一名誉教授(66)を挙げています」(同)
10月2日の医学・生理学賞を皮切りに、3日に物理学賞、翌日には化学賞が発表される。