「二階」「岸田」対立 暗い影を落とす「佳子さま」恋路

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 目下、佳子さまのお相手が富士急を擁する堀内家御曹司で、2人の間にあらぬ所から障壁が立ちはだかったことは本誌(「週刊新潮」)が9月21日号で報じた通りだ。そんな「堀内王国」のお膝元・山梨2区では、共に派閥領袖である二階幹事長と岸田政調会長が憎悪を膨らませ、これまたプリンセスの恋路に暗い影を落としているのである。

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「12年前、富士急の創業者一族である堀内光雄さん(元通産相)は、小泉首相が訴えた郵政民営化に反対しました。結果、財務官僚の長崎さん(幸太郎代議士)が刺客として自民党から送り込まれ、それ以来、両陣営が熾烈な争いを続けているのです」

 と地元記者。2012年からは、自民党公認を得た光雄氏の義理の娘・詔子(のりこ)女史と無所属の長崎氏がぶつかり合い、小選挙区では長崎氏の2戦2勝。彼女は初出馬以来、2回とも比例復活に甘んじているのだ。

「普通、2度も選挙区で落選したら、党の公認は外されます。しかし、詔子さんには富士急をバックにした資金力と影響力がある。所属する岸田派の研修をグループ会社のホテルでやるくらいですからね」

 と、全国紙の政治記者。

 他方、長崎氏といえば、無所属ながら二階派の特別会員として、復党を何度も模索してきたのだが、

「これまでも岸田さんの抵抗に遭って復党が認められませんでしたが、岸田さんが政調会長になり、それがますます難しくなった。二階幹事長に押される形で許してしまえば、総理総裁候補である岸田さんのメンツが立ちませんからね」(同)

 両陣営の抗争と言わないまでも、つばぜり合いくらいなら彼の地では日常のことで、地元政界関係者は、

「例えば、この夏に人口2000人にも満たない村で首長選があったんです。そこに、わざわざ岸田派の林さん(芳正文科相)が応援にやって来た。都議選で党が大変なときにこんな田舎まで……とビックリしましたよ」

 とし、こんな主張をする。

「この他にも怪文書バラマキ合戦など、こっちの県議や市議はもう辟易。次は2人とも無所属で出馬して、勝った方に党籍を与えるのがフェアでいいと思っている人、結構いるんじゃない」

「詔子落選」は選良が4代続けて輩出した「お家柄」に傷をつけかねない。となると、佳子さまと御曹司のこれからにも、更に暗い影を落とすことになる。

週刊新潮 2017年9月28日号掲載

特集「核ミサイル連射を勝利の女神にした『安倍総理』『10月総選挙』選良たちの喜劇」より

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