「太田昭宏」公明前代表も“ゾンビ復活” 急解散を喜ぶ議員

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 解散に踏み切る安倍総理の決断に創価学会・公明党も大慌てだが、前公明党代表の太田昭宏氏(71)はまんざらでもないだろう。とっくに定年を過ぎているのに、もう1回議員をやれるというのだから。

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 公明党サイドが安倍総理から国会解散の打診を受けたのは、9月11日だったと言われている。

「この日、党代表の山口那津男氏が官邸で安倍総理と会談していますが、その時に“臨時国会の冒頭でどうか”と言われたようです。公明党としては、国政選挙と同じぐらい重要な都議選が終わって2カ月しか経っていない、早すぎると不満の声があがりましたが、受け入れるしかないという判断になったのです」(政治部記者)

 が、この急な解散に救われた議員もいる。

「公明党は69歳が定年ですが、在職中にこの年齢に達すると、次は公認を受けられないことになっている。だから定年を間近に控えた議員は、急な解散を内心喜んでいますよ」(公明党関係者)

 それだけではない。

「党前代表の太田昭宏氏は、前回の総選挙で国交大臣だったことから例外的に定年延長になっていますが、選挙が来年なら引退が確実でした。ところが、公示まで準備の時間がないということで、重要な役職ではないのに、またもや定年延長になるというのです」(同)

 この“措置”に不満を隠さないのが、意外にも自民党関係者である。

「ご存じのように都議選で公明は都民ファースト支持に回り、自民は惨敗、幹事長まで落選しました。なのに、前幹事長と同じ地元(東京12区)から出る太田さんを応援しなくてはならないとは、気持ちの切り替えが出来ませんよ」(北区の自民区議)

「ゾンビ復活」の手助けも楽ではない。

週刊新潮 2017年9月28日号掲載

特集「核ミサイル連射を勝利の女神にした『安倍総理 』『10月総選挙』選良たちの喜劇」より

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