小池都知事、季節外れの「記者懇談会」でマスコミ懐柔 狙いは

政治週刊新潮 2017年9月21日菊咲月増大号掲載

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 野球のようにストライクゾーンを線引きできないのが、人の心の難しさ。この1年、都民の気持ちを掴んできた小池百合子都知事(65)といえども、その「投球」がいつ「逸れた」と見做されるか分からない。風向きが変われば、なおさらだ。そこで、「風」を左右する彼らの懐柔に乗り出したという――。

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 9月8日夜。都庁第一本庁舎7階の会議室では、小池知事をはじめとする都の幹部と記者クラブとの懇談会が開かれていた。

「小池さんが挨拶で野球の話題を出しまして」

 とは、都政記者。

「知事になってから、プロ野球や高校野球の始球式に出ていますよね。いつもバウンドしたり、一塁側に逸れたりして、上手くいかないから、次はストライクを出そうと、投球の練習をしていると言う。で、そんな話をした後に、“(都政でも)ストライクを出せるよう、皆さんの意見を参考にしたい”と仰った」

 政治家の挨拶にリップサービスは付き物とはいえ、今回ばかりは勘ぐってしまう理由があった。

「季節外れの懇談会だったんです。これまで毎年末に忘年会を兼ねて行われるのが通例で、小池さんも昨年は年末に開いたのに、今年は先月になって担当部局から案内が来た」(同)

 知事サイドが開催を要請したそうで、

「会費が3000円かかりますが、記者の取り込みを図ったんでしょう。このところ、議会を通さずに決めた築地市場の豊洲移転計画の見通しや、都民ファーストの会が議員に対して取材制限をかけたことなどに対して、マスコミの論調が全体的に厳しくなっていますからね」(同)

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