「週刊新潮は嘘つき」と主張した「豊田真由子」会見の“嘘”

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豊田事務所とのやりとり

 会見発言をめぐる質問の経緯を振り返ると、本誌はまず、6月29日号で報じた第1弾『「豊田真由子」その女代議士、凶暴につき』取材の際に豊田議員に質問状を送付した。複数ある質問のひとつには、豊田議員の「このハゲ―!」「お前の娘が通り魔に強姦されて死んだらどうする?」といった発言が、人権を著しく侵害するものではないかと、議員の見解を尋ねた個所がある。

 同日、豊田事務所は「回答書(本日付取材のお願い)」をFAXで返信した。質問に対する回答の中には、次のような個所がある。

《(なお、ご質問の「暴言」についてですが、例えば、ご質問の「お前の娘が通り魔に強姦されて死んだらどうする」といったような発言はしておりません。》

 全否定をするのだが、徐々に「趣旨が違う」と話をすり替えていく。

《「極論になるが、私にも娘がいるが、通り魔に殺されたりして、犯人に『わざとじゃない』なんて言われて納得できますか。あなたの娘だったら犯人を許せますか」と言った趣旨の話をしたことはありましたので》

 豊田議員は否定するが、9月21日号でも指摘した通り、「お前の娘がさ、通り魔に強姦されてさ、死んだと。いや犯すつもりはなかったんです、合意の上です、殺すつもりはなかったんですと。腹立たない?」と豊田議員は発言している。

 この時点で豊田議員は、本誌が音声データを所持しているとは把握していなかったのだろう。

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