「タッキー&翼」活動休止、ジャニー社長の狙い 滝沢を幹部候補に

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ジャニーズの保守本流

 それに加えて、

「ひかる一平がほとんど売れなかったから、ソロについても事務所としてはポジティブになれない一面があったはず」(同)

 その後、滝沢と今井に加えてもう1人の3人組で打って出る計画が具体化して行く。芸能デスクは、

「ジャニーさんとしては、滝沢をセンターに据える腹づもりだったようですが、もう1人が退所で消えてしまった。結果、滝沢と今井の2人で行ってしまおうと……。つまり、至宝の滝沢を大事に育てるための理想のプランが頓挫してできたデュオというわけです」

 と振り返りつつ、今回の件をこう忖度する。

「ジャニーさんの滝沢への愛あってのものでしょう。今井のことを嫌っているわけではなく、『滝沢秀明』という個人をクローズアップさせたいという思いが募ってのことだと見ています」

 最後に、アイドル評論家の中森明夫氏はこう評する。

「タッキー&翼は明らかに旧ジャニーズのイメージなんです。衣装にしても、SMAP以降のジャニーズはもっとルーズなストリートファッションでみんなバラバラだったりするけど、この2人はそうではなくジャニーズの保守本流。それで時代に取り残されたという面もあるかもしれないし、活動休止は一つの時代の終わりを象徴していますね」

 総帥の愛の笛が響き、帝国の歴史は転回し始めた。

週刊新潮 2017年9月14日号掲載

ワイド特集「秋の鹿は笛に寄る」より

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