山中慎介、新王者ベルト剥奪でも引退か ジム会長と本人が明かす

スポーツ週刊新潮 2017年9月7日号掲載

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 試合とは打って変わって膠着状態である。13回連続防衛の日本タイ記録が懸かったWBC世界バンタム級タイトルマッチで、王者の山中慎介(34)を破ったルイス・ネリ(22)=メキシコ=にドーピング疑惑が浮上。もどかしい展開に、山中を擁する帝拳ジムの会長が口火を切り、さらには本人も――。

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 8月15日の一戦は、山中が4回TKO負け。トレーナーの投じたタオルが早すぎたと物議を醸したのだが、23日にはWBCが薬物検査の結果を公表。7月27日に採取したネリの検体から、筋肉増強作用のあるジルパテロールの陽性反応が出たとのことだった。

「メキシコでは牛や豚を太らせるために用いる薬です。ネリ側も『肥育された牛肉を食べた』などと主張していますが、牛を1頭丸ごと食べなければ検出されないレベルの数値で、クロは明らかです」(スポーツ紙記者)

 現在は試合後に採取した検体などを分析中で、結果をもとにWBCが判断を下す見通し。ボクシングジャーナリストで慶応大学教授の粂川麻里生氏は、

「結論は10月のWBC総会まで持ち越される可能性もありますが、最終的に陽性が認められれば無効試合となり、ベルトの移動も無しとなるでしょう」

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