草笛光子、年を重ねて輝く不思議な魅力 映画主演に

芸能週刊新潮 2017年8月31日秋風月増大号掲載

  • 共有
  • ブックマーク

 長渕剛と志穂美悦子の長女で女優の文音(あやね)(29)が来年公開の映画「ばぁちゃんロード」で、女優の草笛光子(83)とダブル主演を務めることが発表された。

「文音さんに注目が集まっていますが、むしろ草笛さんの主演映画ということで期待しています。舞台や映画、テレビに出続けてはいるけど、主演映画となるといったい何年ぶりだろう」

 とは映画評論家の白井佳夫氏だ。1950年に松竹歌劇団(SKD)の5期生として入団し、2年後に「リオ・グランデ」の歌姫に抜擢されて以来、ずーっと活躍し続けている草笛だが、主演映画となると、53年のデビュー作「純血革命」(川島雄三監督)以降はとんと聞かない。所属事務所も、「さて……」と首をひねる。

 演劇評論家の萩尾瞳氏は、

「やはり草笛さんの主戦場は舞台ですからね。若い頃から時間があればブロードウェイで新作を見て、作品を探している。松本幸四郎さんの代表作でもある『ラ・マンチャの男』は草笛さんが目を付け、69年に実現させたものですし、米倉涼子さんで話題になった『シカゴ』も、83年の草笛さんが最初です」

 赤字覚悟の一人舞台「光の彼方に」では2000万円もの借金までしたとか。

「68歳で演じた『W;tウイット』はがん患者の役柄で、坊主頭にしてラストは後ろ姿とはいえ全裸。その後に今のような銀髪になっているようです。お年を召してから、さらに輝きを増しているようで、品と華のある83歳でありながら、かつ歌って踊れるという唯一無二の存在。後に続いていける女優も思いつかない」(同)

 現在独身だが、結婚は1度だけしている。お相手は作曲家の芥川也寸志で、今で言う略奪婚であったが、3年で別れている。前出の白井氏はこう評する。

「あんまり結婚願望とか金銭欲とかないようですね。やりたい芝居なら金もいらないという女優なんです」

 久しぶりの主演映画、脚を痛めてリハビリ中のばぁちゃん役だが、元気すぎる?