「籠池逮捕」を指揮 大阪地検初の女性特捜部長は「HERO」ファン

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DVDボックスを買い揃え

「テレビドラマが大好きで、ジャンルを問わずハードディスクに録画しまくっているらしいですよ」

 とは在京の大手紙記者。

「大阪に持家があって、東京赴任中は、録画したドラマを観るために頻繁に大阪に帰ってました」

 とりわけ、お気に入りなのが「HERO」。木村拓哉が破天荒な検事を演じ、01年にフジの月9で放映した際は各回30%超の視聴率をマーク。14年には続編も放映されている。検事ならばファンであってもおかしくなかろうが、

「山本さんは、DVDボックスまで買い揃えたという筋金入り。そのせいか、彼女が好んで飲みに行く店が、ドラマで主人公が行っているような、赤ちょうちんがぶら下がっている大衆的なお店が多い」(同)

 主人公と違うところといえば、トントン拍子で出世している点か。

「私は一度お会いしていて、テキパキしたデキる検事という印象を持ちました。ただ、今回の逮捕はひどい」

 と警鐘を鳴らすのは、元東京地検特捜部検事の郷原信郎弁護士。

「特別法の補助金適正化法でなく、一般法の刑法を適用して詐欺容疑で逮捕しましたが、そもそも補助金の不正受給で詐欺罪は当てはまらない。それに、夫妻を逮捕するなら、結託したとされる建設業者の身柄も押さえるべきなのに、それをしていない。この誤った判断が出世の足枷となるのでは」

 ヒーローか、それともヒールか――お手並み拝見。

週刊新潮 2017年8月17・24日夏季特大号掲載

ワイド特集「『おんな城主』槿花一日の栄」より

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