予選敗退でも続く「清宮幸太郎」狂騒曲 “本塁打記録”潰えず

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 清宮幸太郎を擁する早稲田実業が甲子園への切符を逃した。全国高校野球選手権西東京大会決勝で2-6と敗退。これからは、あまり嬉しくない“長〜い夏休み”が始まる。

 スーパースターが姿を消したことで、主催者である朝日新聞はさぞ臍(ほぞ)を噬(か)んでいることだろう。

 だが、一方で、スポーツ紙デスクによると、

「清宮が甲子園に行けなかったことに小躍りしている大人たちがいるんですよ」

 いったい誰が?

 その謎を解くカギは、“高校通算本塁打数”にあった。この夏、清宮を報じる際にマスコミが「あと○本」と囃し立てていたアレである。

 彼は地区大会準決勝で高校通算107本塁打を放ち、2012年の山本大貴(兵庫・神港学園)の持つ最多記録に並んだ。しかし、決勝では本塁打は出なかった。

 これを受けて一部のメディアは“史上最多ならず”と報じたわけだが、実は記録はまだ潰えていない。というのも、

「9月にカナダでU-18ワールドカップが開催されるのです。メンバーは甲子園期間中に発表されますが、地方大会敗退者も選出される可能性があります」

 もし、清宮がメンバーに選ばれたら、改めて記録更新が期待できるというのだ。

「早くも水面下で広告代理店が清宮のU-18代表入りを猛プッシュしています。なんでも、“清宮の記録がかかる大会になったことで、コンテンツの価値が一気に上がった。テレビ中継もありうる”とのことです」

 もっとも、

「カナダでの本大会の前に、国内で壮行試合が予定されています。そこで彼が本塁打を打つと、糠喜びに終わってしまうのですが……」

“清宮狂騒曲”はまだ続く。

週刊新潮 2017年8月10日号掲載

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