東芝、8月上旬には上場廃止? 首を縦に振らない監査法人とのバトル

企業・業界 週刊新潮 2017年8月3日号掲載

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「東芝」vs.「監査法人」泥沼闘争を実況中継(下)

 巨額損失を出した東芝が上場廃止の危機に瀕している。原因は監査を担う「PwCあらた監査法人(以下PwCあらた)」との「冷戦」だ。次々と難しい内部調査を求められ、何とかやり遂げたら「ちゃぶ台返し」。いつになったら決算を承認してくれるのか。決算書には載らない東芝と監査法人のバトル実況中継、後編である。

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 3月10日、東芝の監査委員会は、追加調査の報告骨子をPwCあらたに伝える。結果はここでもシロ。もはや、調べは尽くした、と思っていたら、またもや「NO」である。

「今度も、アメリカのPwC本社によるちゃぶ台返しでした。レポート提出直前になって、新日本監査法人が担当していた時代(15年度以前)に遡っての調査など4項目を突きつけてきたのです。一体どこまでやれというのか、底なしの要求です」(関係者)

 いくら信用を失っているとはいえ、最初から決算を承認するつもりがないのではないか。東芝サイドは、そんな疑心を抱くようになる。PwCあらたとの間に、冷たい風が吹き始めていた。

 3月14日、東芝は決算発表を再延期、翌日には上場廃止の恐れがあるとして「監理銘柄」の指定を受ける。株式上場68年にして屈辱の事態だった。

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