別れた彼女は友達か? ホリエモンとスピードワゴン小沢が語る

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 40代になったからといって、何かが変わるわけじゃない。でも気がつけば、行きつけの寿司屋の大将も、高校野球の監督も、大統領までも年下になっていた! そんな"大人になれなかった"男たちのリアルな恋愛事情や、いかに?!〈堀江貴文×小沢一敬×燃え殻ボクたちはみんな大人になれなかった座談会 第2回〉

元カノはみんな友だち

小沢 この小説(『ボクたちはみんな大人になれなかった』)では、43歳の独身男が昔大好きだった元カノに間違えてフェイスブックで友達申請しちゃうんだよね。

堀江 いいじゃん、ていうかそんなの絶対するよね。

燃え殻 したことあります?

堀江 友達申請っていうか、僕は別れても彼女とはずっと友達のままですよ。だからSNSのタイムラインとかで見かけるよね。フェイスブックとかインスタとかでリア充っぽい投稿してると、おー幸せそうでよかったとか思うもん。

小沢 俺も昔の彼女、基本的にみんな友達だから。誕生日会あるって言ったらみんな来てくれるよ。旦那さんとか子どもを連れてくる子もいる。みんなでうちに泊まりに来たこともあるし、元カノの旦那さんが仕事なくなったら、一緒に探してあげたこともあるなあ。

燃え殻 宿からハローワークまで(笑)。小沢さん、すごいですね!

小沢 すごくないよ、普通だよ。なんか俺、一回でもそういう関係になったら、もう家族だと思ってるの。たとえばお母さんと会わない時期が10年あっても、15年目には「お母さん、元気?」みたいなのって、あるじゃん。

堀江 ちょっと身内みたいな感覚ね。

燃え殻 僕がフェイスブック申請しちゃった子は、20年くらい会ってなくて。

堀江 え、これ実話なんだ?

燃え殻 そうなんです。まだスマホとかSNSとかなかった時代に付き合ってた彼女で。当時すごいトガっててお洒落な子だったんですけど、フェイスブックぱって開いたら、アイコンが夫婦で東京マラソン前にストレッチしてる、すごいダサい写真だったんです。あんなにセンスとか美意識とかにこだわってたのに、ダサくても大丈夫な彼女の日常に幸せの強度を感じて、ショックだったんですよね。

堀江 それが小説書くきっかけになったんだ、すごいね。

燃え殻 最初は書けませんってお伝えしたんです。そうしたら樋口さんが自分の担当者を居酒屋に呼んで、とりあえずこの人とメールしてみてって言うんですね。その編集者は僕のことなんて何も知らないのに、「今日は何がありましたか」「どんな嫌なことがありましたか」っていう他愛もない話をやりとりし始めたんです。しばらくして「どんな人と付き合ってきたんですか」「どんな人生だったんですか」みたいなことまで話が及んで、少しずつ書くようになって。そうしたら半年後にそれが全部コピペして送られてきて、「これ小説にしましょう」って。

小沢 すごいじゃん、その編集者。

燃え殻 そのささやかな過去と日常で成り立ったメールを自分でも読み返してみたんですけど、僕がすごく好きだった子と別れたとき、その子が「今度CD貸すね」って言ったのが最後だったんですよ。「俺たち今日で終わりだね」みたいな最終回があるのはドラマだけで、現実で人と別れるときって違いますよねって話をしたら、それを主題にしましょうということになったんです。

デイリー新潮編集部

2017年8月2日掲載

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