テレビ討論「政治家発言」採点表 二階幹事長、小池都知事側近に低評価

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ワーストワンは二階幹事長

 平均点を算出してみると、51点で見事、ワーストワンに輝いたのは、自民党のボス、二階俊博幹事長(78)であった。

 二階氏が出演したのは、6月4日のTBS「時事放談」。この番組での幹事長は、司会が、北朝鮮のミサイル開発に話を振ると、

〈相当の決意をもってやらないとダメですよね。今のように注意を喚起するだけでは、相手は屁でもないと思っていますから〉

〈もう体裁を言っている時ではないと。度胸、腹を決めて対峙していかなくてはならない〉

 など、まるでケンカでも始めるかのようなお答え。続けて、

司会〈習近平主席とは何の話をした?〉

〈何もかもベラベラしゃべっていいわけではないけれど〉

司〈都議選の対応は?〉

〈まだ手のうちを申し上げるわけにはいきません〉

司〈前川前次官の「出会い系バー」報道については?〉

〈つまんないことだと思います〉

 と、まったくつまんない話が続く。一体、何のためにテレビに出たのかわからないのだ。そもそも滑舌が悪く、聞き取れない言葉もある始末で、最低点もむべなるかな、である。

 米ユタ大学の東照二教授(言語学)は言う。

「テレビの前の聞き手を意識していない。目の前の人にしか語りかけていないような感じがします。これでは理解も共感も生まれません。テレビ向きでないことは明らか。テレビに出れば出るほど、自民党のイメージは悪くなってしまう」

 二階派メンバーによれば、

「周囲ではみな幹事長の話が面白くないのは知っていますが、恐ろしくて誰も言えない。もっとも本人はその自覚がないようですが」

「角栄の弟子」を自任する幹事長だが、その話術は受けつがなかったわけだ。

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