藤井聡太にCMオファー殺到 対応には後手後手

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 稀代の中学生棋士への熱視線は、思わぬ所からも飛んでいる。連勝はストップしたが、快進撃で棋界を盛り上げた藤井聡太四段(14)。そんな妙手に、企業からのCMオファーが殺到しているという。思わぬ「盤外戦」の申し出に、果たして彼が指した一手とは……。

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 全国で最も注目を浴びる中学生だけに、オトナたちが我先にと手ぐすね引いて藤井四段へアタック。CM出演を打診しているのだ。

 観戦記者が明かすには、

「特に、菓子業界が関心を寄せています。対局中に藤井四段が食べるおやつに注目が集まっていますからね。すでに森永など3社が広告代理店を通じて打診してきていますが、彼が公式戦の中で食べていたチョコで話題になった不二家は、まだ名乗りを上げていないそうです」

 こんな企業も注目を寄せていると話すのは、ある連盟関係者だ。

「将棋界で思い出されるのは、羽生名人が七冠を達成した当時、公文式のCMに出演したこと。その公文も内々に打診したそうです」

 まもなく夏休みを迎える藤井四段にとっては、仮にオファーを受ければ撮影スケジュールの都合もつきやすい。

 先の記者によれば、

「先日引退した加藤一二三(ひふみ)九段が所属するナベプロが、藤井君の獲得に名乗りを上げたという話もあり、大手芸能プロダクションがマネージメントを引き受けるのではという噂も出ています」

 これらが事実なら、連盟にとっても仲介料を得られてオイシイ話に違いない。

 メディアへの露出も多い桐谷広人七段が解説する。

「棋士は個人事業主なので、受ける受けないは本人次第でギャラも連盟を介さない。藤井君はまだ中学生ですから、連盟が将棋界のためになるのか、許可していいのかということを担当理事らで相談して、最終的に彼のご両親に話を持って行く流れでしょう。私の場合は大人なので自分で判断していますが、過去にカツラメーカーから100万円でCMの打診があった際は、連盟から“安いのでは”と助言して貰ったことがあります」

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