小池都知事の「安倍一強」掃討作戦 “国民ファースト”立ち上げ
自身が率いる「都民ファーストの会」の地滑り的勝利とともに、79議席の支持勢力を手に収めた小池知事。が、そこは自称「勝負師」。これで事足れりとするはずもなく、嗅覚に長けた彼女の次なるターゲットは、ついに永田町へ……。
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遡ること今年1月、テレビ番組の収録で小池知事と同席した野田聖子代議士は、こう評していた。
〈小池さんは新党クリエイター〉〈酉年の選挙ではいつも痛い目に遭っている〉
実際、1993年には日本新党の進撃を守り立て、2005年は郵政選挙で刺客を買って出て「小泉劇場」の主役を演じてきた。そして干支はひと回り。まさに二度あることが三度起きたわけだ。
今回の結果は、「安倍一強」といえど批判の受け皿があれば容易(たやす)く崩れてしまうことを如実に物語っている。となれば、国政に目が向くのもむべなるかなである。
開票から一夜明けた3日、小池知事は「二元代表制などで懸念がある」と、分かりきった理由で都民ファーストの代表を退き、その座を再び特別秘書の野田数(かずさ)氏に明け渡した。また、
〈私たちは「国民ファースト」をベースに考えていく〉
そう言い放ち、国政進出、すなわち遅くとも来年には訪れる総選挙へのコミットを示唆したのだった。
同じ日、自民党は保留となっていた小池知事の離党届を受理。正式に縁切りとなったことで、永田町が再び最凶ハリケーンに見舞われるおそれが出てきたのである。
「春先の時点で官邸は『小池さんが牙をむくことはない』と捉えており、安倍総理も周囲に小池さんを悪く言うことはなかった。『国政には乗り込んでこないだろう』というのが我々の一致した見方だったのです」
とは、さる自民党関係者。が、彼女が3月下旬に「国政研究会」を発足させたこともあって官邸側は警戒を強め、全面対決へと突入していく。
これに先立ち、迅速に動いていたのは、先ごろ日本維新の会を除名処分となった渡辺喜美参院議員であった。
維新のある幹部によれば、
「渡辺さんは役員会や両院総会にもほとんど出席しませんでした。また、維新のカラーがついてしまうのを避けたのか、我々が何度打診しても予算委員会などで一度も質問に立とうとはしなかった。おそらく、最初から離党する心積もりだったのでしょう」
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