黒田清子さん、伊勢神宮祭主に “名誉職”ではない重責

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 皇籍離脱からはや12年。“サーヤ”こと黒田清子さん(48)の人生に、新たな転機が訪れようとしている。

 6月19日、伊勢神宮の祭主に就任したのだ。

 宮内庁担当記者の話。

「祭主は、天皇陛下の名代として伊勢神宮に赴き、祭事を執り行う極めて重要なお立場で、皇族か元皇族の方が務めるのが習わし。これまでは、昭和天皇の娘で今上天皇の姉にあたる池田厚子さんが務めていましたが、86歳とご高齢のため、退任を申し出たようです」

 そこで白羽の矢が立ったのが、サーヤだったわけだ。
 もっとも清子さんは、2013年の式年遷宮における祭事で、池田さんの“補佐役”を務めたこともあり、就任は当然の流れではあったが、

「名誉職と思ったら大間違いで、生半可な気持ちでは引き受けられないほど、大変な責務が待っています。誰にするのかは最終的には天皇陛下が決めることですが、今回の交代は、ようやくサーヤ自身の決意も固まり、さらにご主人の理解も得られたから、実現できたのでしょう」(同)

 その仕事内容を神宮司庁に訊ねると、

「祭主は、神嘗祭(かんなめさい)を始め、年5回の祭事を司ることになりますが、前後のご参拝を含め、それぞれの祭事で3~5日間は伊勢に滞在し、それは合計で、30日近くになります。夜を徹して行う祭事もあり、体力と精神力も必要となります」

 しかも、定年はない。この重責への報酬はというと、

「そうしたことは、一切お答えできません」(同)

 先の記者が察するには、

「伊勢への交通費や滞在費は伊勢神宮が持つようですが、報酬は出ないそうです。祭主が兼任することが慣例の神社本庁の総裁に就任されればそこから報酬は出ますが、その職は現在のところ池田さんが就いたまま。ゆくゆくは交代となるのでしょうが、それまでは、手弁当でしょうね」

 今年10月の神嘗祭が、サーヤの初仕事となる予定だ。

週刊新潮 2017年7月6日号掲載

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