真中監督、最下位でも安泰? ヤクルト新人事

スポーツ 野球

  • ブックマーク

Advertisement

「何千万も貰ってる選手や、海外から来た選手が二軍にいる。監督の采配もなってない。このままでいいのか」

 6月21日に開催されたヤクルト本社の株主総会で、こんな質問が飛んだという。球団ではなく、あくまでも乳酸菌飲料メーカーである親会社の株主総会なのだが、この株主以外にも複数の株主からスワローズに関する発言があったのだとか。

 そりゃあ、ファンもボヤきたいだろう。

 交流戦は最下位。セ・リーグ順位も、チーム史上ワースト13連敗を喫したあの巨人の更に3・5ゲーム下を行く最下位(7月4日現在)である。梅雨時とはいえ、燕の低空飛行もほどほどにしてほしいものだ。

「一昨年、14年ぶりのリーグ優勝を果たしたのが遠い昔のようですね」

 とスポーツ紙燕番記者。

「チーム打率、チーム本塁打数とも最下位。2年連続トリプルスリーの山田は打率2割1分5厘とリーグ最下位ですし、川端や畠山、バレンティンら主軸打者が次々と故障しています」

 いささか気の毒な面があるとはいえ、責任を一身に背負うのが監督たるもの。3年契約最終年にあたる真中満監督(46)は今オフでお払い箱……と思ったら、さにあらず。大手紙デスク曰く、

「むしろ、監督としての地固めは盤石ですよ」

 理由は、先の株主総会での人事発表にあった。

「堀澄也オーナー(82)に代わり、本社社長の根岸孝成氏(68)が球団オーナー兼任になったのです。ヤクルトには荒木大輔、池山隆寛、宮本慎也といった監督適齢期の有名OBがいますが、彼らを差し置いて、地味な真中さんが監督になれたのは、ひとえに日本大学の先輩である堀オーナーの意向と言われています。そして、何を隠そう、根岸新オーナーも日大卒。元々、良くも悪くも従業員を家族のように可愛がる球団ですから、一度や二度の最下位で後輩のクビを斬るようなことはないでしょう」(同)

 なんて言いつつ、“燕返し”で斬られたりして。

週刊新潮 2017年7月6日号掲載

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。