籠池長男が激白! 「加計は官邸の指示で雲隠れした」

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■なぜ父だけ

 そこで、自らを“籠池砲”と称する籠池前理事長の長男だけあって、佳茂氏は司直の手が伸びたことにやはり黙っていられない。

「父は、不条理を感じつつも、逮捕される覚悟はできています。しかし、このガサ入れのタイミングは異常ではないでしょうか。安倍総理は同日の午後6時からの会見で、森友学園や加計学園の問題について説明不足であったと認め、国民に謝罪しています。本来、大々的に報じられるべき内容です。ところが、会見直後、うちにガサが入ったために、トップニュースの扱いではなくなりました」

 大阪地検特捜部が、総理の意向を忖度し、わざわざタイミングを合わせていたのではないかという。

「だいたい、国会の証人喚問にしても、なぜ父だけが呼ばれ、加計孝太郎理事長が呼ばれないのか理解できない。父は昭恵夫人との関係を追及されましたが、加計さんの場合は安倍総理その人との関係です。投じられた税金の額も、うちとはケタが違う。なのに、加計さんは一度も説明責任を果たすことなく、ずっと雲隠れをしたままです」(同)

「森友問題」が噴出した当初、籠池前理事長は、顧問弁護士を通じて財務省の役人から“10日間でいいから身を隠してくれ”と要請があったことを明かしていた。

「ほとぼりが冷めるまで、当事者の口を噤ませるというのが、安倍官邸の手口ではないでしょうか。加計さんも安倍官邸あるいは文科省の役人から指示されて、雲隠れしているに違いありません」(同)

 父親の疑惑は棚上げで、多少言いたい放題の面はあるものの、佳茂氏の発言に三分の理があるのも確かである。

 盤石に見えた安倍一強体制に亀裂を生じさせた2つの学園の疑惑。この先も、安倍総理のストレスの原因になるのは間違いない。

特集「『五十肩で駆け付けた医師』は虚偽だった!?『安倍総理』隠しきれない深刻病状」より

週刊新潮 2017年6月29日号掲載

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