百田尚樹「私の発言のどこがヘイトなのか」 講演会反対グループの正体

国内 社会 週刊新潮 2017年6月22日号掲載

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■なぜ私の「一橋大」講演会は潰されたのか――百田尚樹が語る(下)

 一橋大学の「KODAIRA祭」で行われる予定だった百田尚樹氏(61)の講演会が、反対グループの圧力によって、突如中止に。実行委員に「脅し」に近い言葉を使って反対活動を行ったのは、「反レイシズム情報センター(ARIC)」なる団体だった。本事件の裏側を、百田尚樹氏が報告する。

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百田尚樹氏

 そのARICという団体ですが、背景は不明です。代表は34歳の在日朝鮮人三世で、一橋大学の大学院生です。

 その主な活動は、出版物や新聞、ネットなどから、「ヘイト発言」なるものを探し出し、それをデータベース化していくというものです。2017年6月現在で、120名を超える文化人や政治家などの2800を超える発言が、「差別発言」として認定され、データベースに載せられています。その中には故人の発言もあります。しかし、そこに挙げられた発言のほとんどは差別とは何の関係もありません。

 たとえば私の次の発言がヘイトとして認定されています。

「悲しいことだが、すでに戦後の自虐史観の洗脳を受けてしまった人の洗脳を解くのは無理。これはもうほとんど不可能…(涙) 私に出来ることがあるとすれば、まだ洗脳を受けていない若い人々を、洗脳から守るということ」(ツイッターより)

 この発言のどこがヘイトスピーチで、レイシズム発言なのでしょうか。まったく意味がわかりません。他の人たちの発言も同様です。

「現在の中国は軍事力を背景にした唯一の帝国主義だ」(石原慎太郎)

「世界に向かってしっかりと取り消していくことが求められている」(朝日新聞が「慰安婦を強制的に駆り集めた」という吉田清治の嘘の証言を訂正したことに関しての安倍総理の発言)

 いずれも非難されるような発言ではありません。ちなみに安倍総理は31の発言がヘイトスピーチであると認定されています。

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