幻のサメ出没頻発、大地震との関連は “東日本”前にも出現

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■地震の前触れ

 ならば、千葉と三重の海域で異変が起きている可能性は否めないのだろうか。

「房総沖は、北米プレートとフィリピン海プレートの境界上で、5、6年前から首都圏を直撃する地震が起きると警告する専門家もいる。フィリピン海プレートは1000キロ単位でつながっており、もう1匹が見つかった三重との関連性も否定できません」

 地震発生のメカニズムを研究してきた元前橋工科大学教授の濱島良吉氏も、

「東日本大震災以降、プレートの歪(ひず)みのバランスが崩れた分、隣接するエリアで地震が起きやすくなっています。房総沖は、日本海溝、伊豆・小笠原海溝、相模トラフの3つが重なる地球上でもここだけしかない非常に珍しい場所。地殻変動のエネルギーが溜り、地震が発生しやすいので、太平洋側から連続でメガマウスが出現したのを偶然とは思わず、大きな地震の前触れとして警戒すべきです」

 しばらくは海の底でジッとしていて欲しいもの――。

ワイド特集「悲劇の縦糸 喜劇の横糸」より

週刊新潮 2017年6月8日号掲載

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