安倍昭恵、暴排条例「違反者」の広告塔になっていた

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■悪質性が高い

 実は、源平荘のオーナーは、昭恵夫人が近くに運営するゲストハウス「UZUハウス」のビルの所有者でもあると、先月本誌(「週刊新潮」)が報じた皆川恵美子さん=仮名=である。ちなみに、皆川さんは、この総長とは幼馴染だという。

「従業員からも、暴力団と知って飲食を提供すると暴排条例に違反する、という声は上がっているのに、オーナー親子は聞かない」

 そう語る地元の関係者は、こんな話も披露する。

「昭恵さんは源平荘を2度訪れています。初回は2階で後援会かなにかに出席し、次が一昨年9月で、UZUハウスの件でオーナーに呼ばれ、中庭に面したラウンジで30分前後、コーヒーを飲みながら話された。そのとき、UZUハウスのビルを貸してもらっている立場の昭恵さんは、写真を撮られ、“ふく恋盛り”の宣伝に利用されたのです」

 暴排条例に詳しい弁護士の森原憲司氏に聞くと、

「この旅館での頼母子講は、山口県の暴排条例の、“利益の供与の禁止”を定めた12条3項に抵触します。参加者に暴力団関係者がいると旅館側が知っていたかどうかがポイントで、旅館側の人間も参加し、総長と幼馴染なのだから、知っていたのは自明です。また、銀行で融資を受けられない暴力団には頼母子講は非常にありがたい。そのチャンスと場を与えているのだから、悪質性は相当に高い」

 皆川さんは、

「お話しすることは何もないので。わかりません、好きなようにしてください」

 その長男も、

「全然、僕、あなた知らないんで」

 と、すっとぼけるばかりだが、安倍総理の嫌いな言葉で表現すれば、くだんの総長と“ずぶずぶの関係”の源平荘と昭恵夫人は、やはり“ずぶずぶの関係”であるのは間違いなさそうだ。

ワイド特集「虚栄の市」より

週刊新潮 2017年5月25日号掲載

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