追悼・与謝野馨氏 「耳障りなこと」を言い続けた大物政治家の人物評
与謝野馨元衆議院議員が亡くなった。享年78。
その経歴については、もはや繰り返すまでもないかもしれない。
歌人の与謝野鉄幹・晶子を祖父母に持ち、本人は1976年の初当選以来、自民党きっての政策通として知られた。文部、通産大臣、官房長官等を歴任している。
その与謝野氏の初の著書、『堂々たる政治』は、氏の政治哲学や「同業者」たちの人物評が盛り込まれた1冊だ。
「耳障りなことでも事実をきちんというのが政治家の仕事」という信念をもっていた与謝野氏だけに、率直に語られている政治哲学や政治家についてのエピソードは今読んでも興味深い。...
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