120歳まで生きたい「オノ・ヨーコ」の認知症 周囲が感じていた“異変” 

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■「ふぅ〜ん。うん」

 啓輔氏が「日本の有名人のなかでは一番親しい」として名をあげた音楽評論家・湯川れい子さんにも聞いてみた。事実、

「世界で考えたらショーンちゃんの言うことが一番ですけど。日本でとなると、啓輔さんがおっしゃる情報が最も確かです。私は啓輔さんと仲いいですよ」

 と認めたうえで、こんな風に続ける。

「だいぶ体調が良くないみたいですね。本人というか、仕事の関わりから、そのように感じております」

 昨年6月、湯川さんは2枚組のCDを出した。1枚は自身作詞の作品集で、もう1枚は自身と関わりのある洋楽の来し方を俯瞰するコンピレーションものだ。

「私はその『洋楽の歴史』の方に、どうしてもジョン・レノンさんの『イマジン』を入れたかったので、レコード会社にお願いをしたけれど断られてしまいました。でも、私たち日本人にとってこの曲やヨーコさんの存在はとても偉大なので、何としても加えたくて。それでヨーコさんに直接お手紙を書かせて頂きました。ただ、そのタイミングでヨーコさんが入院されたりと色々あって、なかなか連絡がつかなかった」

 そこで頼ったのが啓輔氏らだった。

「彼のみならずヨーコさんと個人的に近い方々からも彼女にご連絡して頂いた。長年ずっと秘書をやっていらした方がアメリカにおり、聞いてもらってもなかなか返事が来ない。“ヨーコには言ったんだけど、ちゃんとした答えがもらえないから、もう少し待ってくれ。体調が良い時にまた確かめてみるから”みたいな。それからも“この間の件どうなりました?”と尋ね、何回かやりとりがあって、やっとご本人からOKが出た、というような感じです」

 実際に認知症について話題を向けると、

「ふぅ〜ん。うん」

 これまでと変わらぬトーンの相槌を打ち、

「その日によって、ヨーコさんの体調がだいぶ違うって……そういう話をされております。もしそういうことを唯一仰れるとしたら啓輔さんしかいないですね。芸術作品の個展をやるとか、彼女には世界中からオファーが殺到します。去年の夏には、かなり大変な状況だというように見えてきていましたから。私はもう一切連絡していないのです」

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