兜町の風雲児「中江滋樹」 国税に睨まれて頼った「田中角栄」の一言

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「君みたいなガキから、カネはもらえない」と田中角栄にカネを突き返された――

 いかつい髭面に長髪をなびかせ、肩で風を切って、街を歩く。日本がバブルに沸き始めた昭和60年以降。証券市場で7800人の投資家から600億円近い巨額資金を集め、史上最大規模の詐欺事犯「投資ジャーナル事件」を起こした首謀者は、かつて“兜町の風雲児”の異名を取った。男の名は中江滋樹。

「俺、成績良かったんだよ。特に数学は、進学校で知られる滋賀の彦根東高校時代、全国模試で3番になったこともある。もし、株にのめり込まなかったら、弁護士か公認会計士にでもなっていたのになあ」
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