三越の女帝「竹久みち」 寝物語でショーケース1台からの成りあがり

社会週刊新潮 3000号記念別冊「黄金の昭和」探訪掲載

 創業三百余年の老舗百貨店を舞台にした“お家騒動”は、人間の傲りが頂点に達し、男女の欲望が暴発した末の悲喜劇だった。

 ハデな容姿で「三越」の帝王・岡田茂を籠絡した女帝・竹久みち。主要な商取引に介入し、不正利得を上げていた彼女が、同社に与えた損害は18億7000万円に上った。生業の宝飾デザイナーとしての才能には疑問符がついた彼女だが、その一方で人並み外れた“ある天分”に恵まれていた――。

「なぜだ!」

 昭和57年(1982)9月22日、「三越」本社で開かれた取締役会。

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