美人詐欺師に狙われた「ローソン」玉塚氏 “甘かったと言われればその通り”

ビジネス週刊新潮 2017年4月27日号掲載

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■ローソン「玉塚会長」退任の裏に「M資金」と「美人詐欺師」(下)

 4月12日に突如発表された「ローソン」の玉塚元一会長(54)の退任の裏には、「M資金」をめぐる怪しい面々との関わりがあった。「週刊新潮」は、玉塚氏の名が直筆で書かれている「確約書」を入手。1年半ほど前から出回ったこの怪しいペーパーには、〈この資金をお受けいたします〉とも。玉塚氏に「M資金」にまつわる疑惑が持ち上がったきっかけは、このペーパーを手に入れたミニコミ情報誌が、大々的に書き立てたことがきっかけだった。

 ***

玉塚氏の名が直筆で書かれている「確約書」

〈玉塚元一 5兆円で石油輸入? 5兆円でローソン乗っ取り?〉

〈大失態 ローソン玉塚会長 M資金5兆円資金導入に失敗か?〉

 あまり品の良いタイトルではないが、このミニコミ情報紙が玉塚会長の自宅や会社に大量に送り付けられたのは昨年初めのこと。発行しているのは金融業を営む佐藤昇氏。数年前、みずほ銀行を舞台に起きた元行員による60億円の詐欺事件を告発した人物でもある。

 その佐藤氏が言う。

「私がペーパーを手に入れた時は、5兆円を申し込んだ肉声の録音まであると聞いてました。バカみたいな話ですが、玉塚氏はローソンのオーナーじゃない。そのために買収資金が欲しかったのだろうと思ったね。それで資料を添付して取材を申し込んだのですよ。そうしたら、玉塚氏の弁護士から“ペーパーは偽造”と返事が来た。納得がいかないので、それなら筆跡鑑定しろと再度要求しているところなのです」

 玉塚氏からの再度の返答はまだないという。そこで本誌(「週刊新潮」)は真偽を確かめるべく、玉塚氏の自宅を訪ねると、出てきた本人が迷惑そうに話すのだ。

「私だって詳細は知らないんだけど、それ(ペーパー)で、めちゃくちゃ迷惑しているんですよ。(M資金かという問いに)確かに、1年半ぐらい前に、ある人からそういう話を聞いたんだけど、まったく興味なかったので、お断りしたんです。でも、そのあと私の名前がいろんなところに出回ってしまっている。(確約書なるペーパーを書いたかどうかについては)そんなことあるわけないじゃないですか! 大体、そこに書いてある携帯番号だって違っている。私はお金に困っていないんだ。ファーストリテイリングのストックオプションも一杯もらっているし、軽井沢に土地もある。株式も合わせると億単位の金は持っていますから」

 全面否定なのだが、なぜか翌日になって玉塚氏の返答が一変する。ローソンの広報部から連絡があり、玉塚氏の伝言が届いたのだ。もはや誤魔化すことはできないと悟ったのだろうか。

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