美人詐欺師に狙われた「ローソン」玉塚氏 “甘かったと言われればその通り”

ビジネス週刊新潮 2017年4月27日号掲載

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■確かに私のもの

 以下、本人が寄せた伝言の要旨である。

〈ペーパーに書かれたサインは確かに自分のもので、捺印も私個人のものです。きっかけは、今から1年半ほど前、2人の知り合いから連絡を受けたことでした。1人は経営者、もう1人は大学関係者です。それによると、環境問題や社会貢献の活動に資金を出してくれる篤志家がいるという。彼らはその金を使いたいのだが、資金の受け皿は非営利団体とし、代表は一部上場企業の社長でなくてはいけない条件だった。そこで私の名前を貸してくれと言うのです〉

〈そこで、私が相手と交渉することになったのですが、最初に守秘義務を理由にいろんな書類にサインをさせられました。ペーパーの文面がそれです。その後、相手とは何度か会いましたが、だんだん眉唾モノだと感じて手を引くことにしたのです。相手の電話番号も通じなくなっていました〉

〈ところが、しばらくして知らない人から頻繁に連絡が来るようになり、“ある資金があるのだが、引き受けないか”と勧誘された。それも断っていたら、ミニコミ情報紙が届けられた。そこには、何枚かに分けて書いたはずのサインが切り貼りされて一枚になったペーパーの写真が掲載されていました〉

〈甘かったと言われればその通りです。でも、金額の話はしていないし、半年以上前から、ミニコミ情報紙や勧誘はこなくなりました。私が関わったことによる被害者も出ていない。また、この一件は、今回の私の会長退任とは、まったく関係ありません〉

 この話を裏付けるようにあるM資金ブローカーは、同業者が玉塚氏と打ち合わせているのを目撃したことがある。

「去年の4月のことです。たしか、その日で3回目の打ち合わせだと言っていました。場所は霞が関のとあるビル。3時に約束していたそうですが、彼は少し遅れてやってきた。テレビなどで顔は知っていましたが終始まわりを見回し、警戒しているようだった。ブローカーの説明を熱心に聞いていましたが、そこでもサインさせられていましたよ」

 もっとも、M資金グループを紹介した人物や相手が誰なのか、玉塚氏は肝心なことを明らかにしない。だが、調べるうちに意外な人物が浮上した。

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