「カンブリア宮殿」で話題 被災地の女性に誇りを与える新ビジネス

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「(編み物の会社を始めたことについて)編み物は『服』が作れるということも大事なポイントでした。日本は給与水準の高い国です。そうした国で、労働集約的な『手仕事』をすれば、それはどうしても高くつきます。事業として採算をとれるように育てていくためには、手間に対して適正な価格で売れる商品をつくる必要がありました。たとえば手間のかかる刺繍を入れても、つくる商品がティッシュケースやコースターという小物だったら、採算のとれる価格設定にするのはなかなか難しいでしょう。でも、洋服なら、『ぜひ欲しい』『ずっと着たい』と思えるものができればそれはファッションの世界での複合的な値付けになります。そこには、可能性があるように思えました。いずれにせよ事業化が難しいことには変わりがないのですが、『手で作ったものが服になる』ことは、編み物の大きな魅力です」

 成功には理由がある。番組では「幸」を座右の銘にしていた御手洗社長。

「お客さんと編み手さんの両方が嬉しそうにしているのを見たときに、やってよかったなといつも思う。人にとっての幸せは何かをいつも考えているし、それを生み出せる仕事をずっとしていたい」とのことだ。

 気仙沼ニッティングでは、毎月1度、東京で出張販売も行っている。場所は青山、草月会館内の「コーネルコーヒー」にて、毎月第1土曜日10時から17時だ。セーターを手に取ったり、試着したり、色味を比べることができるのが貴重だ。オンライン販売も手がけているが、「やっぱり感触を確認しておきたい」という人にはお勧めの機会だ。

気仙沼ニッティングがコーネルコーヒーにやってくる
日程:毎月第1土曜日
時間:10時~17時
場所:コーネルコーヒー
住所:東京都港区赤坂7-2-21 草月会館 2F
電話:03-6434-0192

2017年4月29日掲載

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