大谷翔平の負傷、生涯賃金半減の可能性 栗山監督の目先の損得

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■ピントがズレている

「キャンプの時、右足の怪我を治さないのかと彼に聞くと、“手術は何カ月も休むことになるので”と言っていました。ヤバいなあと思っていたら、案の定です。栗山が厳しく言えないんでしょうね。出場させないと不味いという空気もあったのかもしれないけど、そこは大谷のことを考えて、出せないと言うべきだった。大事にするのと甘やかすのは違いますから」(同)

 采配だけでなく、選手たちの手綱を引くのもまた監督の役割。そこが足りなかったというわけだ。

 野球評論家の江本孟紀氏も、

「栗山は、これまでの試合で全力疾走する大谷に、“バカ”と叱っていたわけでしょ。試合に出たら、誰でも全力ですよ。ピントがズレている。だいたい、去年痛めた足のせいでWBCに行けなかったんだから、治療に専念すべきだったんです」

 だが、時すでに遅し。今はメジャーを見据えて、治療に専念するほかないのである。さもなくば、

「メジャー行きが延びる可能性がありますし、仮に行けたとしても、金額が半減するほど買い叩かれることだってあり得る。それほどメジャーは身体チェックが厳しいのです」(同)

 現在のところ、25歳未満の大谷が移籍した場合は、協定で契約金は最大約6億円だが、3年待てば300億円とも言われている。いずれにせよ、今回の怪我でフイになったとしたら……。とても責任を取るどころではないのである。

ワイド特集「闇の奥」より

週刊新潮 2017年4月20日号掲載

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