塩野七生「デモクラシーとは、繊細なガラス細工のようなもの」 帝政ローマにもあった“自由”

国際週刊新潮 2017年4月6日号掲載

■塩野七生『ギリシア人の物語II』刊行!「トランプ時代」の日本の針路(3)

 トランプ大統領の誕生によって「ポピュリズム」、そして「民主主義」への関心が高まっている。先ごろ第2巻が発売された『ギリシア人の物語』で古代ギリシアの盛衰を描く作家・塩野七生さんは、このシステムをどう考えているのだろうか。

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 ――『ギリシア人の物語』にあらわれる「民主政」という言葉と、現代のわれわれ日本人が使う「民主主義」という言葉の間にはある種の乖離があるように思えます。

塩野「全3巻になる『ギリシア人の物語』の中で、私はこれまで『民主主義』という言葉をほとんど使っていません。

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