みのもんた、30年出演ラジオ番組が終了 「原点はラジオ」語る

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■「請求書で思い出す」

 その醍醐味については、

「マイクの向こうに聞き手の顔が見えるようになると、魅力が深まる。そうなるまでに10年以上かかったな。僕は右も左も分からない頃、『セイ! ヤング』を始めたんだけれど、当時は『オールナイトニッポン』やTBSの『パック・イン・ミュージック』とか、他局の先輩の番組を聞くのが楽しみだった。20年間続いた『おもいッきりテレビ』(日テレ系)の生電話だって、完全にラジオの発想だったんだ」

 現在は、もっぱらFMリスナーに徹しているという。

「車中では、いつも音楽をかけっ放しにしています。AMは今、聞く番組はないね。最近はアナウンサーといえる人が少なくなった。僕らは発音やアクセント、イントネーションと、まず基礎を勉強させられたけれど、今はみんな自由気まま。それが個性だとされている風潮だしね……」

 とはいえ、自身は“需要ある限りラジオで”とこだわる。その一方、

「せっかくだから年相応に『老い』を楽しみたいね。酒は僕の最後の楽しみで、毎朝起きてまず缶ビール、夜はウイスキーと決まっている。もちろん年は感じるよ。携帯をあちこち置き忘れちゃうし、飲み屋の女の子の名前が出てこなかったり、前の晩の店を忘れて、請求書が届いて思い出すとか……。再婚? あちらを立てればこちらが立たずでね。ハッハッハッ」

 喋りの達人は、呵呵大笑でまとめるのだった。

ワイド特集「花も花なれ 人も人なれ」より

週刊新潮 2017年4月6日号掲載

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