内部文書入手! あまりにややこしい代理店の「カタカナ肩書」を読む

社会 2017年4月3日掲載

カタカナ肩書が長すぎる

 広告代理店やテレビ局、あるいはIT関連や外資系企業などの社員と名刺交換をして、戸惑った経験はないだろうか。相手の所属先が「営業部」「宣伝部」、肩書が「部長」「課長」といった馴染みのあるものである場合は問題ない。

 相手がどういう仕事をしていて、どのくらい偉いのか(または偉くないのか)が、大よそ理解できるからだ。

 ところが、最近は偉いのか、何をやっているのか、よくわからないカタカナの肩書が多い。しかもそれがやたらと長い。

 先に挙げた企業は、そういう「よくわからない」肩書が名刺に書かれている確率が高い企業だ。かといって、「あなたはどのくらいの地位ですか」などと相手に聞くこともできない。

 しかも厄介なことに、こうした企業では年齢や見た目から、地位を推察するのがまた難しい。

 現代日本のさまざまな肩書を研究、解説した『出世と肩書』(藤澤志穂子・著)によれば、某大手広告代理店では、自分で名刺に書く肩書を一定の範囲内から選べる制度がある、という。著者の藤澤氏は独自に入手した内部資料をもとに、大手広告代理店で多様されているカタカナの肩書を読み解いている(以下、『出世と肩書』から抜粋、引用)。

 まず役員クラスのうち、局長級では経営陣を意味する「マネージング・○○○・ディレクター」という表記が一般的。この○○○の部分に、仕事内容を意味する横文字を入れることになっている。「アカウント」「クリエーティブ」「コミュニケーション」「プランニング」「マーケティング」「リサーチ」「コンサルティング」「メディア」等々。これもまたわかりにくいが、とりあえずこの代理店では「マネージング・○○○・ディレクター」は、「相当偉い」と思っておいたほうがいい。テレビ局の「ディレクター」とはかなり内部での地位が異なるというわけだ。

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