森友学園問題、鴻池氏会見は共産党と組んだ“安倍潰し”の謀略?

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■あわよくば…

「経緯を紹介しますと、メルマガに載せる前に、『この内容で出しますがいいですか?』と鴻池事務所に原稿を見せたんです」

 と、桜井氏は証言する。

「もともと、メルマガを出した日の午前中に、民進党の同僚議員から『あの記録は鴻池さんが自ら共産党に出したんですよ』と聞かされていたんですが、念のため事務所に確認しました。すると、鴻池さん本人から『これで結構です』と連絡が来たんです。メルマガの内容に関して間違いはありません」

 要は慎重に裏取りした上でのメルマガだったのである。武士道やサムライといった言葉が大好きな鴻池氏は、バリバリの右派。そんな彼が赤い共産党に「塩を送る」とは、本来なら顔が赤くなるほどの赤っ恥のはずである。その恥を忍んでも自作自演をした動機について、ある官邸関係者は、

「3月3日の産経新聞に、谷垣グループから数人の議員が抜けて麻生派に合流予定という記事が載っていましたよね。つまり、麻生さん(太郎・財務相)は自派閥の拡大に意欲的で、まだ枯れていないんです」

 とした上で、不快感を示しつつこう読み解く。

「事実、彼は解散戦略などで対立する安倍側近の菅さん(義偉・官房長官)を警戒していて、『あわよくば』の思いを持っている。森友問題が大きくなれば安倍政権へのボディブローになるのは間違いなく、その『あわよくば』のチャンスは近付いてきます。そして、鴻池さんは、JC(日本青年会議所)時代からの麻生さんのお友だちで、今も最側近。麻生政権の夢よ再びとの思いがあればこそ、大嫌いな共産党にネタを持ち込む暴挙に出たんですよ」

 麻生氏再登板を見据えた安倍潰しに共産党を利用……。野党共闘の一歩「先」を行く、自共共闘の謀略?

特集「『森友学園』の火薬庫」より

週刊新潮 2017年3月16日号掲載

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