森友学園理事長、園児への“洗脳”と“虐待” トイレ禁止、縄跳び落第で監禁も

社会週刊新潮 2017年3月16日号掲載

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籠池泰典氏(瑞穂の國記念小學院公式HPより)

 森友学園問題の“本筋”は無論、格別に安い金額で国有地が払い下げられた経緯、その「政界汚染」の解明に他ならない。しかし、この騒動がここまで大きくなった理由の1つは、塚本幼稚園で行われていた「右翼的洗脳教育」の映像や内容が繰り返しテレビや新聞で報じられ、それが見る者をギョッとさせたからではなかろうか。だが、それは森友学園の異常性の一側面に過ぎない。何しろそこでは、「虐待」と言われても仕方がないような躾が行なわれていたのだから。

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「塚本幼稚園では、トイレに行く時間が決まっていて、それ以外の時間は本当にトイレに行かせてくれないのです。また、音楽発表会のような行事が頻繁にあり、その練習が異常に厳しいのですが……」

 と話すのは、塚本幼稚園にかつて子供を通わせていた元保護者の1人である。

「ある日、ウチの子はその練習中にトイレに行きたくなり、おそるおそる手を挙げて“トイレに行きたい”と言ったら、“今は行く時間じゃないでしょ!”と怒られ、結局、そのまま漏らしてしまった。お漏らししたことがバレるとさらに先生に怒鳴られてしまいます。しかし、近くにいたお友達が機転を利かせ、床にたまったおしっこをハンカチやティッシュで拭いてくれたので事なきを得ました」

 涙ぐましいエピソードではないか。先生の理不尽な仕打ちに抗う術(すべ)を持たない園児たちは、無言のうちに目配せを送り合い、粗相をして叱責に怯える友達を救ったのである。塚本幼稚園で毎朝、園児たちに朗誦させている「教育勅語」の12の徳目の中に「博愛衆に及ぼし」というものがある。常に思いやりの心をもって博愛の輪を広げよう、といった意味だが、こうした教育によって園児たちが助け合うことを学んだのであったら、これほど皮肉な話もあるまい。しかし、園でトイレに行かせてもらえないことによって排泄障害になってしまった園児もいるというから、皮肉で済む話でもないのである。

 塚本幼稚園の園長は、園を運営する森友学園の理事長でもある籠池泰典氏(64)。副園長は籠池氏の妻の諄子さんで、彼女の父親の森友寛氏が同園の初代園長だ。

 雑誌などのインタビューで自身が語ったところによれば、籠池氏は香川県高松市出身。関西大学を経て奈良県庁に就職、1979年に諄子さんと結婚した。

「結婚が決まった際、寛が“幼稚園の跡継ぎになってくれ”と言って、婿養子に入ってくれたわけです」(寛氏の妻)

 が、婿養子に入った当初から籠池氏と寛氏の間には諍いが絶えなかったという。

「右翼的な思想については、元々籠池さんが強く持っていて、それに妻の諄子さんも影響されたのではないかと思いますが、婿入りした当時からそういう思想的なことを教育にも取り入れるべきだと籠池さんが寛さんに訴えていたようです。思想的なこと以外にも、寛さんの方針に口うるさく意見していたといいます」(森友学園の元理事)

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