高梨沙羅がメイクより凝る「エビ味噌汁」 食生活に変化

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味噌汁を出す彼氏はいるのか?

 わずか5年でW杯歴代最多勝。既に高梨沙羅の強さは男女の枠を超えているが、内実はまだ二十歳(はたち)の乙女だ。パッチリ二重の新メイクが話題になったけれど、増して凝ってるのが熟成「味噌汁作り」なのだという。

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 スキー連盟の関係者が、

「まさに“変わった”シーズンになりましたね」

 と言うように、今冬の高梨の変化は目の輪郭だけに留まらない。ここまで16戦して9勝は断トツ。既に2季続けての総合優勝を決めている。2月16日の大会では、通算53勝目を達成。男女を通じてジャンプ競技での歴代W杯最多勝利数に並んだ。この間の勝率も6割と、斯界の歴史と常識とを変えてしまっているのである。

 金メダル確実と言われていたソチ五輪で4位に沈み、その翌シーズンも失速した高梨だが、ここ2シーズンは完全に復調。

「食生活も変わりましてね」

 と言うのは、さる全国紙のスキー担当記者である。

「実は彼女、日体大に入学した3年程前から、手料理にご執心なんです。生まれ育った北海道を離れ、大学近くのマンションに一人住まいなのですが、余程ヘトヘトになっている時以外は、すべて自炊をしているとか。朝、夕飯だけでなく、弁当も手作りというこだわりようなのです。以前は記者に“得意料理は何ですか?”と聞かれて“まだありません”と照れながら答えていましたが……」

 この冬はその一端が垣間見える場面があったという。

「囲み取材の中でポロッと、“エビを炒(い)ってから出汁を取ると、味噌汁の香ばしさが全然違うんですよ”と言っていたんです。サラッと話していましたが、まさかそこまで凝った料理を作っているとは思いませんでしたから、ペンを持つ手が止まってしまいました」

■玉子焼きが…

 なるほど、インスタントや味の素ならともかく、エビで出汁となれば、金も手間もずいぶんとかかる。わざわざ炒って臭みをとるなんて、まるで料亭の板前のようだが、

「こうした工夫は、単に食の好みだけでやっているわけではありません」

 と述べるのは、先のスキー連盟の関係者である。

「以前の彼女は、太ってジャンプに影響するのを恐れ“食べない努力”をしていたのです。それが森永製菓の管理栄養士を付け、厳しく指導されてから徐々に変わっていった。食べなくては連戦に耐えるスタミナは身につきませんからね。食べて、そしてそれでも太らないよう自炊を始め、メニューも細かくアドバイスを受けているのです」

 と言うから、エビ味噌汁作りだって、きっと闘いの一部なのだ。

「おっしゃる通り、沙羅は料理好き。うちに来た時も、よく作ってくれますよ」

 と言うのは、北海道は上川町に住む、高梨の祖父。

「うちの時は、いわゆる定番モノ。こないだの味噌汁はエビ出汁じゃなかったけど、豆腐、キノコ、ワカメ、ネギが入った具沢山でしたね。手際も良くて鼻歌をひとつ歌ったら作り終わっているくらい。今までで一番おいしかったもの? そうねえ、玉子焼きかな。普通はフライパンの中で折りたたんだりするでしょ。沙羅のはそうじゃなくて、ふわっとして柔らかいヤツで、つかみどころのない美味しさだったね」

 それは単なるスクランブルエッグのような気もするが、ともあれ、来年の平昌五輪でもやっぱり金メダルの断トツ候補。「エビ出汁」による肉体改造の真価が試されるというワケだ。

ワイド特集「早春の椿事」より

週刊新潮 2017年3月2日号掲載