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女子たちよ! 東京でタラレバしているよりも、田舎でモテモテを実感せよ!

書籍『移住女子』にインタビューが掲載されている渡邉加奈子さん。移住先で出会ったご主人と。(c)photo studio HATOYA

 2017年1月。

 なぜか移住本が3冊もほぼ同時に刊行された。

 一昨年くらいから「移住」をテーマにした書籍や雑誌は徐々に増えつつあったが、示し合わせたように出版されたのは『いきたい場所で生きる 僕らの時代の移住地図』『生きる場所を、もう一度選ぶ 移住した23人の選択』『移住女子』の3冊。

 著者も出版社もかぶっていないが、すべて移住がメインテーマになっている。

 なかでも女性にターゲットを絞った『移住女子』は「家賃が高い。通勤がしんどい。おまけに子育ても大変──そんな都会から地方へ移住した女性たち」の素顔を紹介した一冊だ。 著者の伊佐知美さんは「灯台もと暮らし」というWEBサイトの編集長で、日本全国、世界中を旅しながら取材執筆活動をしている女性。

 前半4分の3には、実際に都会から岩手、宮城、新潟、長野、鳥取、高知、福岡の7県に移住を果たした8人の移住女子の現在の暮らしぶりが紹介され、巻末には取材の過程で著者が知った「移住あるある」がコラムとして収録されているのだが、そのなかのひとつ【column 移住女子はモテるのか?】は、まさに「東京でタラレバしているうちに、いつのまにか30歳を過ぎてしまった女性」に一条の光を与えるに違いない。

 現に、伊佐さんはこののコラムの中で、30歳を過ぎても移住女子はモテる!と断言して、その理由をこう書く。

■私って、こんなにモテたっけ……

『東京タラレバ娘』という、東京在住アラサーおひとり様女子たちの、恋と生き様を描く漫画がある。その中で、33歳の主人公の女性が「もう若くなくなった」と嘆くシーンがあった。婚活をしても、合コンに行っても、もう大学生や20代前半の女性たちには、若さでは敵わない。そんな折、旅で訪れた地方の港町で、主人公は予想外に「若者扱い」される自分に出会う。「30代なんてまだピチピチじゃ、若い」「そんな美貌で仕事もできるなんて」ともてはさやれ、もう一度仕事と自分への自信を取り戻す……そんなワンシーンだ。

 私もこの数年の地域取材で、何度も同じような場面を体験してきた。それも当然で、相対的に住人たちよりずっと若いことが多いのだ。20、30代はもちろん、下手すると40代だって「若者」の範疇。中年っていったいいつからだっけ?なんて思えるほど、チヤホヤしてもらえる。

■移住女子は本当にモテるのか?

 私は「移住女子はモテる!」と言いたい。今まで取材してきた移住女子たちにもこの問いを投げかけると、「モテると思う」「出会いが多い」「よく地域の若手・未婚男性を紹介される」「かわいがってもらえる」などの意見が出た。

それはなぜか。ひとつに、『東京タラレバ娘』的な相対的若さがあげられる。若者が少ない地域が多いから、自然と若者のカテゴリーに入る。そのうえ未婚の女性が少ないとあれば、モテるのも納得していただけると思う。

 もうひとつ、地域ならではの密接な人間関係があげられる。都会では、下手すると地域の付き合いは何もない。職場や友人・知人、あるいは紹介などから見つからないとなると、新たな出会いは積極性がないと難しい。「出会いがない!」と嘆く人も多い。

 打って変わって、地域の行事や、掃除などの日常業務、「お茶飲み」などの地域ならではの習慣、道端での挨拶など、一見ささやかなことでも地方では出会いとなる。それは、おそらく人と人との距離が近いから。また、田舎の行事やイベントは一人では回せないから、自然と複数人での共同作業や、連携プレーが発生するから、恋愛にも発展しやすい。これまで取材で出会った人たちの恋愛事情を振り返ってみると、移住後に恋をして、そのまま現地で結婚した、という例はたくさんあった。

 都会で、いい男がいない……と嘆くより、ありのままの自分に魅力を見いだしてもらえる移住を検討した方が楽しい未来が待っているのかも知れない。

デイリー新潮編集部

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