「蓮舫」党首討論を実況中継 「細野豪志」の密かな野望

政治週刊新潮 2016年12月22日号掲載

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 白か黒か、何につけても決めきれないのが、民進党・蓮舫代表(49)の真骨頂だという。白スーツがトレードマークの蓮舫体制が揺らぐ中、ブラックヘアーの男が動き始めた。一時の白髪スタイルから黒髪に戻した細野豪志代表代行(45)が密かな野望をチラつかせているのだ。

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民進党・蓮舫代表

 一応は、裏で演出を務める役の男が表舞台に登場したのは7日、党首討論をネットで実況中継する番組に出演するためだった。政治部デスクが解説する。

「党による初の試みで、細野さんと玉木雄一郎さんが討論の生解説を行ったのです。全体的に蓮舫さんを擁護していた細野さんですが、ところどころでダメ出しもしていました。“時間配分が難しい”とか、“メリハリをつけてもいいのでは”と話していて、蓮舫さんの討論に不満を持っていることが透けて見えましたね」

 実は、党首討論の評価は党内でも芳しくなかった。

「討論前に、野田佳彦幹事長が蓮舫さんにバナナと紅茶を摂るよう勧めていました。野田さんが総理時代にイギリスのキャメロン首相から党首討論のコツとして教えてもらったとか。バナナで体力を、紅茶で緊張を和らげる。その効果も虚しく、討論を褒めているのは執行部の一部だけです」(同)

 さる民進党議員は、

「蓮舫さんは32分間の討論のうち、カジノ法案や雇用など働き方改革に多くの時間を割いていました。しかし、せっかく総理と対峙できるのだから、外交や経済など国家観に関わる大きな政策の話をしてほしかった。政策に疎いというのを露呈しただけですよ」

 ますます蓮舫代表の求心力は低下し、

「あまりにも政策が分からないので、議員が相談に行く相手は専ら野田幹事長になっています」(前出デスク)

■役職に不満

“ニュー細野”になれるか

 蓮舫にスキあり、そこで細野である。さる細野派(自誓会)の関係者が言う。

「現在、細野派の現職は15人います。他に、衆参の候補者が十数人。細野さんは金銭面で支援をしたり、演説の応援に行くなど、派閥拡大に勤しんでいます。また、自民党に対抗しうる大きな政策を作りたいと話し、次期衆院選のマニフェストの土台作りも手掛けた」
 というのも、

「最近、細野さんは“次の代表選には出ますよ”と周囲に話しているのです。そりゃあ、我々だって彼が総理を目指すために結束しているのですから、次に出なければもう終わり。仲間への裏切りです」(同)

 今の役職に不満を持っていることが野望の源にある。

「代表代行というポストは3人もいて、お飾りのようなもの。細野さんが先の代表選で蓮舫さんの支援に回ったのは、幹事長ポストを手にするためでした。細野さんは野田さんを幹事長とすることに抵抗したのですが、受け入れられなかった。蓮舫さんについても、当初、“これから化けるだろう”と言っていたものの、代表就任後、カジノの賛否など、あまりに何も決めることができないので呆れてしまっているようです。でも、相変わらず良い顔をしようと、表立って批判するようなことはありません」(同)

 政治アナリストの伊藤惇夫氏は手厳しい。

「細野さんには民主党政権時代の負のイメージが染みついている。新しい人材で出直さないと党は何も変わらないと思いますがね」

 八方美人という異名を返上するほどの“ニュー細野”にならないとねえ。

ワイド特集「年忘れの備忘録」より