歌舞伎大御所が“見たくない” NHK「にっぽんの芸能」にお怒り

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NHK「にっぽんの芸能」にお怒り

 女形として名高い上方歌舞伎の大御所、片岡秀太郎丈(75)がお冠なのだ。

 ブログで「もう嫌!」と書き込んだタイトルこそ女形っぽいが、内容は激烈。

〈NHKの「にっぽんの芸能」を見ましたが、デレクターもプロデューサも全然歌舞伎を解ってない、解説者もカメラアングル(編集)まるで解ってない。こんな番組の製作態度では歌舞伎以外の芸能も「こんな造り方」なのかと「にっぽんの芸能」を見たくないと、私はおもいました。〉

 秀太郎丈が書き込んだのは、12月3日午前0時10分。NHK(Eテレ)が放送する「にっぽんの芸能」は毎週金曜午後11時から午後11時55分まで。となると2日放送で、15分前に見終えたばかりの「歌舞伎を楽しむ “信州川中島合戦”“伽羅先代萩”」の可能性が高い。果たして秀太郎丈は“信州川中島合戦”の舞台に立っていた。いったい何がお気に召さないのか、秀太郎丈の事務所に問い合わせたが、

「そんな火に油を注ぐようなことは聞けません」

 よほどお怒りのようなのである。歌舞伎に疎いものにはわかりにくいが、

「今回はちょっとカメラが寄りすぎに感じます。台詞を言っている役者ばかりを大写しにしてしまうので、人物の関係が見えないのです。台詞の間にも、他の役者は演技をしているわけですが、それが映っていない」

 とは、とある演劇評論家。

「“信州川中島合戦”は昨年12月に京都四條南座で公演されたもので、大阪のNHKが撮影したので慣れていなかったのでしょう。元々、NHKの歌舞伎放送は画面にもスイッチングにも定評があり、先代の猿之助さんなど“NHKじゃなきゃ嫌だ”と言うほどでした。いまや貴重な古典芸能専門番組であり、入局以来ずっと古典芸能担当というチーフディレクターは業界からの信頼も厚い。それゆえ、いつもと違う出来に満足いかなかったのかも」(同)

 今年度から司会を務めている石田ひかりのとってつけたようなコメントに不満なのもわからないではないが、ここはお気を鎮めて。

週刊新潮 2016年12月15日号掲載